エルサルバドルでは刑務所で暮らす女性、COVID-19(新型コロナウィルス)のために隔離された女性達に衛生用品が必要!

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2020年5月6日

2020年4月22日 UNFPAの出版物より

UNFPAとUN Womenは刑務所や隔離センターで暮らす女性たちのために、石鹸や生理用ナプキンなどの必須衛生用品が入ったディグニティーキット(尊厳を保つために必要な生活必需品)を1300以上配布しました。写真:UNFPAサルバドル

エルサルバドルの刑務所や(感染の蔓延を防ぐための)隔離センターで暮らす女性達には衛生用品が早急に必要です。エルサルバドルの刑務所にいる女性達はCOVID-19に感染する高いリスクにさらされています。込み合った刑務所で暮らす受刑者たちはいつもは面会日に親戚の人たちに生理用品を届けてもらっていますが、今はパンデミックのためにそれも止まっています。刑務所管理局によればエルサルバドルでは約4,000人の受刑者が服役しています。

これに加えて入国者隔離センタ―に入らなくてはならない1,000人ほどのサルバドル人女性にも衛生用品を配布する必要があります。

隔離期間中の生理

隔離期間中に生理が来るのは不快なものです、とジャーナリストのクラウディア・ラミレスは言っています。彼女は海外出張後には隔離されています。写真はクラウディア・ラミレス氏提供

彼女は強制的に30日間隔離されなくてはならないことを承知していました。「数日のうちに生理が来ることが分かっていたので、知らない環境で困らないように十分用意はしていきました」と説明しました。

それでも、生活環境のせいで衛生を保つのが難しくなったのです。「水がないこと、自分のスペースがないことが一番のチャレンジでした」と彼女は言っています。

隔離センターは女性たち全員に生理ナプキンを配りました。「でも生理はそれぞれの人によって異なり、その大変さも違います」

ほとんどの女性達は一人部屋ではなく、ソーシャルディスタンシングの決まりを守るのを難しくしています。「不安の真っただ中にある女性にとって、距離を保って人と付き合うことは簡単ではありません」と彼女はUNFPAに訴えています。

隔離された女性のうち、約150人はメキシコやUSAから国外追放されて帰国した人を収容する移民・外国人管理総局(DGME)のセンターで暮らしています。各国が移民への締め付けを強め、国外追放が増える中、この数は増加することが予想されます。

すべての人の尊厳を守る

UNFPAとUN Womenは刑務所で暮らす女性たちのために、石鹸や生理用ナプキンなどの必須衛生用品が入ったディグニティーキット(尊厳を保つために必要な生活必需品)を1300以上配布しました。

刑務所や隔離センターで暮らす女性たちのために、歯ブラシや生理用ナプキンがディグニティーキットに詰められています。写真:UNFPA エルサルバドル

「現在のCOVID-19パンデミックの状況では、すべての女性、特に自由を奪われた女性の健康と権利を守ることが必要です。そして隔離による制限を緩和し、彼女たちをスティグマ(烙印)や差別から解放しなくてはなりません」とサルバドルのUN Women代表、アナ・エレナ・バディラは述べています。

「拘留中の人達にだって人権や性と生殖に関する健康などの健康権があります」とUNFPAエルサルバドル代表、ヒューゴ・ゴンザレスは言っています。

これに加え、隔離センターの女性に配布するため、360のデグニティーキットがDGMEやサルバドル女性の地位向上研究所に届けられました。

国連カントリーチームによるこの配布と並行して、どのように感染やウィルスの拡散を防ぐかの啓発キャンペーンも行われました。

さらなる努力が必要

今日エルサルバドルでは200人以上のCOVID-19感染が確認され、当局はこれ以上ウィルスが拡散しないようさらなる努力を重ねています。

刑務所管理局はCOVID-19緊急対応策を実施していますが、それには清掃や衛生対策の強化、医療サービスの向上などが含まれています。

UNFPAはまた弱い立場にある女性たちのニーズを満たす努力も強化し、「サルバドル人の命を守るために最前線で働いている医療従事者を守るために活動しています。彼らに必要なものを届けたりもしているのです」とゴンザレス氏は述べています。

国連ウィメン日本協会からの緊急支援のお願い

国連ウィメン日本協会は、世界で活動するUN Womenを支援するため、新型コロナウイルス感染症の打撃を受けやすい、最も脆弱な女性・少女が救われるように、そして世界中の女性に安心と希望が届けられるよう、皆様からの支援をお願いしています。新型コロナウイルス感染症の収束がジェンダー不平等の終焉にもつながることを切に願って止みません。皆様のご厚志を賜りたくよろしくお願い申し上げます。                                     

国連ウィメン日本協会
 理事長 有馬真喜子

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カテゴリ: ニュース

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