COVID-19最前線で活躍する女性 達の声:第4話 パリンヤ・シリラタナパンヤ、食料配達業者、バンコック、タイ
2020年5月15日
食料配達はコロナウィルスによるロックダウン(都市封鎖)があってもほとんどの国で継続が許されている必須サービスの一つです。パリンヤ・シリラタナパンヤは44歳、15万人いるグラブ・フード配送ドライバーのひとりです。同社はバンコックにあり、ドライバーの大半は男性です。
COVID-19の感染が広がる前は、パリンヤはポップアップ洋品店(期間限定の店)を経営していました。でももう誰も買い物に来る人はいないので、店を閉めざるを得ませんでした。今では食料配達をする女性の数が増え続けています。
彼女は自分が毎日負っているリスクを分かっており、ウィルスを家族に移さないよう出来る限りの予防策を取っています。
「健康を損なうリスクが高いのは分かっていますが、これ以外に方法がありません。家族を経済的に支えなくてはなりませんから」
「外に出る時は感染を減らすためにジャケット、手袋、2種類のマスクを身に付けます、ひとつは布製、もう一つは使い捨てのものです。また手指消毒剤や抗菌スプレーも用意します。いつも手を清潔に保ち、顔を触らないようにしています。お客にお釣りを渡す時、手袋をしていなければいつも手を洗うか、手指消毒剤で消毒します」
ウィルスの拡散を減らすために様々な方法がとられていることは知っていますが、ほとんどの人はそれを当たり前のことと思って十分な注意を払っていません。このような状況では一人一人が社会的責任を取ることが大切です」とパリンヤは言っています。
「COVID-19の検査能力はまったく充分ではありません。皆が無料で検査を受けられることを望みます。そうすればCOVID-19感染リスクは最小限に減らせるでしょう」と彼女は付け加えました。
国連ウィメン日本協会からの緊急支援のお願い
国連ウィメン日本協会は、世界で活動するUN Womenを支援するため、新型コロナウイルス感染症の打撃を受けやすい、最も脆弱な女性・少女が救われるように、そして世界中の女性に安心と希望が届けられるよう、皆様からの支援をお願いしています。新型コロナウイルス感染症の収束がジェンダー不平等の終焉にもつながることを切に願って止みません。皆様のご厚志を賜りたくよろしくお願い申し上げます。
国連ウィメン日本協会
理事長 有馬真喜子
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