国連ハイレベル会合で世界の指導者たちは、北京行動綱領のビジョン実施に向けて努力を再結集

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2020年10月5日

(プレスリリースより抜粋)

10月2日

(ニューヨーク、10月2日) — 100か国以上が昨日、国連総会中のバーチャルのハイレベル会合で、世界中の女性と少女のジェンダー平等を推進する具体的な行動にコミットしました。この集会は、「ジェンダー平等の実現とすべての女性と少女のエンパワーメントの加速」をテーマに、女性と少女のエンパワーメントのための最も包括的なロードマップである北京宣言と行動綱領の25周年を祝いました。

北京宣言と行動綱領は、女性と女児が社会的、経済的、政治的、環境的領域で人権を享受することを妨げる体系的かつ構造的な障壁を取り除くための行動を強く呼びかけ、ビジョンを達成するための包括的な政策行動を示しています。しかし、採択から25年後、世界の指導者たちは、すべての人の平等を達成するというより広い目標と密接に結びついている、公的および私的領域における男女間の権力と資源の再分配が達成されていないことを認めました。全体として、進展は、1995年に国家が約束したものをはるかに下回っています。

さらに、COVID-19パンデミックの広範囲にわたる社会的および経済的影響は、家庭内暴力を含む女性に対する暴力の大幅な増加から、労働市場における女性の不利益まで、男性に比べて世界中の女性に不釣り合いに影響を及ぼしており、女性は無償のケアや家事の大部分を担っています。そして女性の貧困率は9.1パーセント増加すると推定されています。パンデミックにより、2021年にはさらに4,700万人の女性と少女が極度の貧困に追いやられ、合計で4億3,500万人になると推定されています。パンデミックは、何十年にもわたる進歩と苦労して獲得した成果の多くを取り消す恐れがあります。

ハイレベル会合の冒頭部分で、アントニオ・グテーレス事務総長は、北京行動綱領の実現されていない約束を果たすよう強く求めました。 「それは、指導的地位、政府、取締役会、気候変動交渉、そして平和交渉のテーブルに女性が平等につくことから始まります。このほかにも人々の生活に影響を与える決定が下されるところならどこでもそうでなくてはなりません。」 彼は次のように付け加えました。「これを達成するには、アファーマティブアクション(少数派⦅マイノリティ⦆が過去に受けてきた教育などの差別を改善するアクション)やクオータ制を含む的を絞った措置が必要です。 これは人権問題であり、社会的および経済的義務です。」

UN Womenは、特に女性組織、女性省庁、そして変化を主導する若いフェミニストとともに、大胆なリーダーシップ、揺るぎない政治的意志、緊急の投資を通じて、女性と少女の歴史の流れを変える行動を呼びかけました。

「今は、老若男女を問わず、混乱を招く時期です」と、国連ウィメン事務局長のプムズィレ・ムランボ・ヌクカは述べています。女性は、内閣、企業取締役会、および経済全体を含むすべての分野で男性と平等になるよう飛躍することを求めています。また、新型コロナウイルス財政刺激策の受益者になること、和平プロセスへ参加すること、デジタルデバイド(パソコンやインターネットなどの情報技術を利用できる能力や機会の違いによる情報格差)を解消することにおいても同じことを求めています」と彼女は言っています。「段階的なステップではなく、大胆なステップが必要です。世界の女性たちは、国連と国家の連帯を信じています。そして、私たちが一丸となって未来を変えることができるのです」と国連ウィメン事務局長は付け加えました。

また、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、彼の発言の中で、来年のGender Equality Forumは6月にフランスのパリで開催されると発表、フォーラムの新しいタイムラインを提示しました。 フォーラムは、変革を達成するための行動、フェミニストの連帯、そして若者のリーダーシップにとって極めて重要な瞬間になるでしょう。

カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会

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