女性に対する暴力撤廃の国際デー UN Women事務局長、女性に対する暴力を撤廃するよう各国政府にアピール
2020年11月26日
Date: 2020年11月16日
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミックの勃発以来、女性・少女に対する暴力、特にドメスティックバイオレンス(DV)が世界中で急増しました。この緊急性に鑑み、国連事務総長は「家庭内の平和」を訴え、政府に対して、COVID-19への国家対応や復興計画に女性・少女への暴力防止と撤廃を重点的に含めるよう要請しました。
プムズィレ・ムランボ=ヌクカUN Women事務局長は、UNiTE女性に対する暴力撤廃キャンペーン (11月25日―12月10日)にあたって、各国国家元首に書簡を送り、女性への暴力撤廃に取り組み、はっきりと目に見えるアクションを取るよう促しました。
女性・少女を守り、エンパワーメントを促進するというはっきりした政治的な意思と目に見えるアクションがあってこそ、COVID-19パンデミックの社会経済的な影響からの回復に向けて前進していけます。
ヌクカ事務局長は書簡の中でこのように述べています。「11月25日に女性に対する暴力撤廃の国際デーを迎えるにあたり、皆様の政府に、COVID-19禍にあって女性・少女に対する暴力撤廃に果敢に取り組んで下さっていることを高いレベルで表明するようお願いしたいと思います。ソーシャルメディアの短い声明、ビデオメッセージ、出来れば国家元首や政府のような高いレベルでの短いメッセージなどで、以下のことを強調していただければ幸いです」
- COVID-19の影響による女性・少女に対する暴力に取り組むために取る目に見えるアクション
- 上記を実行するのに必要な将来の政策
- 国レベル、グローバルレベルでこの問題を広報していく上で政府が取り組んでいくこと
ヌクカ事務局長は、さらに政府が11月25日にハッシュタグ#orangetheworldを使ってソーシャルメディアで女性に対する暴力撤廃を広報するよう促しました。UN Womenや他のパートナーはソーシャルメディアで取り組みを広め、政策行動は追跡ツールCOVID-19 Global Gender Response Trackerに記録されます。
書簡は、また最近出されたCOVID-19禍の女性に対にする暴力に関する国連機関間ステートメントにも言及しています。このステートメントは、以下のような4つの重点分野を中心に作成されています。
1.資金
- 最低限のエッセンシャルサービス(欠かすことのできないサービス)パッケージを優先し、COVID-19に対する財政支援パッケージに女性に対する暴力を含める。
2.防止
- 女性・少女に対する暴力を決して容認しないという国家政策を具体的な行動計画を明示して宣言する。
- COVID-19を機に、行動を変革するための社会キャンペーンを立ち上げる。
3.対応
- 刑事司法制度によって十分な対応が取れるよう、その継続性を担保する。
4.収集
- サービスやプログラムの改善のためのデータを収集する。
UNiTE女性に対する暴力撤廃キャンペーンの詳しい情報はUN Womenのウェブサイトをご覧ください。the UN Women website
カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会