新年を迎えて,ファッションデザイナー 森 英恵 様からの応援メッセージ
2021年1月5日
日本を代表する世界的ファッションデザイナー 森 英恵 様から国連ウイメン日本協会を応援する温かなメッセージをいただきました。
2021年1月吉日
昨年は、コロナ禍で、皆様大変つらい一年をお過ごしだったことと思います。春に向かい、ワクチン接種の可能性も耳にしますと、今年こそ、コロナに打ち克ち、これまでの日常が戻ることを願うばかりです。
世界で保健・医療現場で働く人の70%は女性とお聞きし、命を守るために、医療の最前線で働く女性の方々の力強さに心からの敬意を申し上げます。
私は、最近、友人から世界のコロナパンデミック下における、ジェンダー事情を聞く機会がありました。開発途上国、難民キャンプ、スラム地域などで、脆弱な女性・少女への暴力が激増し、女性の非正規雇用、インフォーマル ビジネスからも女性の仕事が奪われ、貧困のどん底にいる事実を知り、どんな苦しみの中で女性達が生き抜いているのか、想像するだけでも、心が痛みます。
一方で、ドイツのメルケル首相をはじめとする女性リーダーが、国民に、時に力強く、時にとてもフレンドリーに語りかけていらっしゃる姿も心に残りました。イギリスで、志願して最初にワクチンを接種したのは91歳の女性だったそうですね。
私は幼いころから手でモノを創るのが好きで、長年、女性の服つくりを仕事としてきました。今も、少しずつですが、デザインを考えたり、ピンを打ったり、仕事を続けています。いつも前を向いて手を動かし、蝶と共に元気に世界を飛んできました。
仕事を重ねるうちに、私が強く思うようになったのは、私がこの仕事をつづけられたのはファッションを身につけて下さる女性たちがいるからです。女性の方々に支えられて仕事を続けることができた、という思いと感謝の気持ちは、年と共にますます強くなっています。
私は女性の無限の力を信じています。同時に、それを育む環境が必要とも思います。
国連のUN Womenが、ジェンダー平等を目指し、世界のさまざまな場で女性・少女への支援活動をおこなっていると知り、私もご一緒に何かできたらいいなあと思っています。
国連ウィメン日本協会の情報をご覧になってください。厳しい状況におかれている世界の女性と少女に温かい気持ちをお届けいただければ、彼女たちの生きる力、将来の自立につながると信じています。
森 英恵
カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会