2022年女児とICTの国際デーにむけたUN Womenの声明

記事をシェアする

2022年5月2日

すべての少女にデジタル技術とICTへの安全かつ有意義なアクセスを確保する

 2022年4月28日

UN Womenは、デジタル世界におけるアクセス並びに安全性にスポットライトを当てている世界中の若い女性と少女達と協力します。UN Womenは、ICTとSTEMにおけるジェンダー平等を促進するモルドバ共和国の18歳のアナ・ヴィジティフ(Ana Vizitiv)や、エチオピア出身のロールモデルで起業家の20歳のヨルダノス・ゲナノー(Yordanos Genanaw) などの若い活動家に触発されています。ヨルダノスは、「アフリカの少女もコーデイングで主導権が取れる(The African Girls Can Code initiative)」というイベントに参加し、現在はウェブサイトを構築し、他の人を指導中です。これらの若い女性達は、スキルを活用して性別の偏見なしに、コーディングと基本的なITスキルを追求するように他の少女達を動機づけています。

少女たちのICTとSTEMへのアクセスと関与は、これまで以上に重要になっています。世界中の国々におけるCOVID-19パンデミックと複数の危機は、若い女性と少女の学習、収入を得ること、友人などとのつながりについて繰り返し課題を生じました。このような状況は、若い女性や少女が不可欠なサービスや情報にアクセスし、学校でコミュニケーションを取り、友人や親戚と連絡を取り合い、自主性と将来の展望の重要な側面として、テクノロジーの重要性を強調しました。

しかし、ICT分野における大きな不平等と深く根ざした否定的なステレオタイプは依然として残っています。例えば、インターネット利用では女性と女の子は、男性と男の子よりも12.5%少なく、男の子の約46%が自分の携帯電話でインターネットにアクセスしているのに対し、女の子の27%しか、携帯電話でインターネットにアクセスしていません。国連ウィメンとITU(国際電気通信連合)の調査によると、女の子は男の子よりも上の年齢でデジタルテクノロジーにアクセスし、デジタルテクノロジーの使用は両親によって制限されることが多いというが結果が出ています。さらに、若い女性と少女は、オンラインやICTが助長する暴力や嫌がらせに過度にさらされており、身体的、精神的、感情的な幸福に悪影響を及ぼし、彼女たちのこれからの人生において、デジタルツールにアクセスして使用することに影響を与える可能性もあります。

すべての少女は、より平等で、グリーンで、テクノロジー主導の未来の形成に安全に参加し、役割を果たす権利を持っています。これを支持するため、国連事務総長は、デジタル協力の改善のためのグローバルデジタルコンパクトを要求しています。

デジタルツールは、すべての少女にとってアクセスしやすく、安全に使用できるものでなければなりません。これは、平等を目指す全ての世代のフォーラムの中のジェンダー平等のための技術とイノベーション行動連合の重要な優先事項です。この連合は、政府、ハイテク企業、国連システム、市民社会組織、若者を結集し、オンラインのジェンダーに基づく暴力の防止と排除など、より平等で多様なデジタル変革を目指しています。

若い女性と少女のリーダーシップと参加は、これらすべての努力の中心にあります。女児とICTの国際デーに際し、テクノロジーへの少女のアクセスを優先し、少女たちをエンパワーする安全な環境で有意義な関係性を確保するために協力して活動しましょう。

カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会

寄付する