「女性に対する暴力撤廃国連信託基金 2017年次報告書」が発表されました
2019年12月9日
世界の女性の3人にひとりは、ジェンダーにねざした暴力の被害者と言われています。国連ウィメン日本協会は、昨年に引き続き、世界各地で、暴力根絶のために活動する基金を支援しました。 女性に対する暴力撤廃信託基金はUN Womenが運営するもので、非政府組織や各国政府と協力の上、女性と少女に対する暴力に対応するサービスへのアクセスを改善し、暴力防止策を後押しする活動を展開。20年以上継続されている基金で、これまで77の国と地域の25万人に直接の恩恵をもたらしています。
国連ウィメン日本協会は昨年5月に、皆様からの支援金の中から100万円を「女性に対する暴力撤廃国連信託基金」に寄付いたしました。
その国連信託基金より「2017年次報告書」が刊行され、このほど本部よりメッセージが送られてきましたので、以下にご紹介申しあげます。
報告書には世界中の女性、少女に対する暴力の防止と撤廃のために活動してきた結果、その対象となった女性たちの生活変化につながったと強調しています。また、この報告書は投資を増大したこと、対象者の数を増やしたこと、サポートを受けた女性たちの生活持続を確保するための努力がなされたことなど、について示すことも目ざしています。
2017年には国連信託基金による支援プロジェクトは世界80カ国・地域で実施され、女性や少女に対する暴力を防止、撤廃させるために何をすべきかについて、模索し、その中心的役割を担う人々に対しても働きかけてきました。昨年のプロジェクトの対象者は、女性、少女、男性、少年、政府関係者、公共団体など、6,362,155人に上りました。少なくとも340,833人の女性と少女が支援サービス、自立のためのエンパワ-メント、暴力からの保護などの恩恵を受けました。
2017年、国連信託基金は特に最低限の、不当な生活を強いられている地域やグループの女性や少女に対して、支援が届くようにしてきました。彼らは農村や田舎での環境下で、差別、貧困、孤立といったチャレンジに対面しているのです。国連信託基金から直接の援助を受けている人々は、たとえば、障がいのある人々、レスビアン、同性愛者、性転換の女性、先住民の女性、難民・国内難民女性、少女などです。
女性や少女に対する性的暴行や差別についての透明性が高まっている最近の状況下では、その認知度の向上を活用し、国連信託基金は世界中の女性、少女のために、組織だった、継続的変化を促進することに努めてまいります。
今後も女性に対する暴力撤廃国連信託基金とその受託者に対して皆様方から引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
女性に対する暴力撤廃国連信託基金
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