サイクロン・モカによって、ミャンマーの何百万人もの女性と子どもたちがさらに悲惨な状況に
2023年7月6日
2023年5月22日
著者: アレクサンドラ・ピアード
先週ミャンマーのラカイン州を襲ったサイクロン・モカは、何百万人もの脆弱な人々がすでに直面している困難な状況をさらに悪化させ、その破壊の痕跡を残しました。特に影響を受けたのは、COVID-19の複雑に絡み合う危機、進行中の紛争、政治的および経済的混乱の中で生きる女性と少女です。
「540万人がサイクロンの進路にいたと思われます」と、ミャンマーのラマナサン・バラクリシュナン常駐人道調整官代理は述べています。「このうち、310万人がサイクロンの影響に対して最も脆弱であると考えており、避難所の質、食料不安、そしてもちろん対処能力の低さの指標をまとめています。」
最も差し迫ったニーズは、避難所、きれいな水、衛生設備です。狭いスペースに多くの避難者が住んでいるため、伝染病、特に汚染された水による伝染病のリスクが高くなっています。また、女性と子供にとっては、ジェンダーに基づく暴力が増加するリスクがあります。
サイクロンは5月14日午後12時半に、ミャンマー西海岸北部のチャウピュー郡とバングラデシュのコックスバザールの間に上陸し、時速250キロの風を記録しました。ラカイン州と北西部の州では、強風により送電線や通信塔が倒壊し、木々が根こそぎにされ、家屋や病院、銀行、宗教施設などの公共インフラが損傷を受けたり、破壊されたりしました。
ラカイン州の州都シットウェの避難民キャンプは、広範囲に破壊されており、キャンプのボランティアは、薄っぺらな竹の長屋の多くがひどく壊れたり、完全に破壊されたりしていると報告しています。
サイクロン・モカが襲う前でさえ、ミャンマーの2023年人道対応計画は、1,760万人が人道的支援を必要としていると報告しています。
「このサイクロンが、以前からすでに支援を必要としている地域を襲うのは本当に悪夢です」とバラクリシュナン氏は言っています。
女性と少女は、男性に比べより大きな打撃を受けています
自然災害の余波の中で、女性、少女、少年、男性はそれぞれ異なる影響を受けています。女性と少女は男性と違う影響を受けており、暴力、不安、ジェンダー特有の障壁や不平等が増加する可能性がはるかに高くなっています。UN Womenミャンマーは、国連機関や人道支援パートナーと協力し、女性と子どもの特有のニーズが優先される災害対応ができるよう、力を尽くしています。
「私は5歳の男の子の母親で、もうすぐ2人目が生まれます」と、ゼヤル・テイディ・パゴダ修道院に避難している女性は言いました。「私の夫は日雇いです。私たちの家は嵐で完全に崩壊し、新しい家を建てる余裕はありません。嵐の前でさえ、やりくりできてなかったのですから、今回の被害はさらなるのハードルです」
緊急の助けが必要です
国連の7億6千4百万米ドルの人道対応計画は、救命人道支援の中で、困窮している1,760万人のうちの450万人を優先しています。そのうち52%が女性です。
しかし、これまでのところ、この対応計画のために使える資金はわずか10%しか集まっていません。
サイクロン・モカとその後の洪水の影響に対する本格的な対応を促進するために、緊急の資金注入が絶対に必要です。
カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会