災害リスク軽減のためのジェンダーに対応する行動の加速（抜粋）
2023年7月20日
2023年6月27日
気候変動の悪化、環境の悪化、異常気象は、不十分な計画と適応策と相まって、驚くべき速度で災害を悪化させています。このような災害の影響はジェンダーにより、極めて異なり、女性と少女は天然資源やインフラの破壊など、悪影響の矢面に立たされています。
女性は、男性に比べて、一般的に災害に耐え、回復する能力のレベルが低いのです。さらに、彼女らは、災害が発生しやすい地域の天然資源と農業への依存度が高いため、日々の生活への影響が大きくなります。家族や関係する組織内の意思決定権など、経済的、社会的、政治的資源への不平等で制限されたアクセスは、彼女達の平均寿命、災害後の支援、補償、回復へのアクセスに影響を与えます.
災害の影響の中で、女性と少女も性的およびジェンダーに基づく暴力のリスクの高まりに直面しています。
さらに、女性と少女の不均衡な脆弱性、そして決定的に重要なことに、そのような影響に対する私たちの集合的な回復力を強化する彼女らのリーダーシップの力は、見過ごされ続けています。
この重大な問題は、先月、仙台防災枠組(DRR)の中間レビューの国連ハイレベル会議(HLM)のために世界の代表者が集まったときに強調されました。持続可能な開発アジェンダの枠組みの中で行われた最初の主要な合意である仙台防災枠組2015-2030は、加盟国に災害リスクから開発利益を保護するための具体的な行動を提供します。その中間レビュープロセスは過去18か月の間に実施され、その実施における重大なジェンダーギャップが明らかになりました。
リスクと脆弱性が増大する中、UN Womenは、ジェンダーに配慮した災害リスク軽減を達成するために、仙台防災枠組の実施の今後7年間の作業を最適化する緊急必要性を認識しています。これに関連して、UN Womenは、女性と少女のニーズを根付かせ、災害リスク軽減に関連するあらゆるレベルの意思決定における女性と少女の完全な関与を支援するために取り組んでいます。
ジェンダーに配慮した防災のための行動の加速に関するUN Womenが共催したサイドイベントからも明らかなように、私たちは、ジェンダーに配慮した防災の取り組みをすでに主導している女性団体や政府から学び、協力し続けています。 また、我々は、防災におけるジェンダー平等と女性のリーダーシップに関する国連共同研究で概説されている勧告に沿って、加盟国が仙台防災枠組のジェンダー行動計画(GAP)を策定することを引き続き支援し、パートナーであるUNDRR及びUNFPAと協力して、ジェンダー平等と女性のリーダーシップを促進する協調行動のロードマップを提供します。
カテゴリ： ニュース , 国連ウィメン日本協会