ガザ支援第3弾: UN Women の人道支援6か月計画(2023年 11 月ー2024 年4月)の実現に お力をお貸しください!

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2023年11月27日

写真: UNICEF/Mohammad Ajjour 

UN Women の人道支援6か月計画

UN Women は 1997 年以来、女性の社会的、経済的、政治的権利を実現するために、パレスチナ自治区(OPT) で活動しています。2023 年 10 月 7 日のイスラエル攻撃による敵対行為の激化を受け、UN Women は、その人道戦略に沿って対応し、11 月 6 日には国連とそのパートナーによる緊急アピールが立ち上がりました。この文書は、UN Women が OPT 全域のニーズに応えるための 6 ヶ月間計画を明文化したものです。この計画を通して、UN Women は、最も社会から疎外されている女性とその家族に人道支援が届くことを目指しています。具体的には UN Women は以下のような支援を提供する所存です。

命を救う緊急支援の提供  

WFPと協力し、ガザの女性世帯14,716世帯(73,582人に相当)に、緊急の食糧支援を含む 救命支援を行います。

ジェンダーに対応した人道支援  

OPT 全域の女性団体への柔軟な資金提供を通じて、ジェンダーに対応した人道支援を実施します。

データの収集と分析

国レベルの作業部会でリーダーシップをとり、データとその分析を推進し、ジェンダーに対応した人道支援活動 に役立てます。

ガザの現状

今日、ガザの人々は、現在も続く包囲、イスラエルからの激しい空爆を受けながら、懸命に生き延びようとしています。ガザ当局は、推定 11,078 人のパレスチナ人の死亡を記録しており、その 3 分の 2 は女性と子どもです。 ガザだけで推定 27,490 人が負傷したと推定されます。ガザの全人口の 3 分の 2 以上にあたる 150 万人近くが家を失いました。 推定 110 万人の女性と少女が人道支援を切実に必要としていますが、そのうち 2,056 所帯は女性が所帯主です。

暴力の影響

暴力はガザ以外にも広がり続けており、ヨルダン川西岸地区では 10 月 7 日から 11 月 12 日までの間に、子ども 46 人を含む 169 人のパレスチナ人が殺害されました。公共インフラや住宅の取り壊しが続き、イスラエルの労働許可証の剥奪や、その他の移動制限も続き、ヨルダン川西岸のパレスチナ人の生活にも大きな影響を与えています。日常的なニーズの深刻さにとどまらず、この危機が OPT の住民に与える心理的打撃は計り知れません。この危機の前でさえガザの男性の 54%が不安や抑うつの兆候を示していました。これは中東全域で最も高い数字で、今回の紛争の拡大によって確実に増加しています。

UN Women のパートナー、女性団体の活躍

現地の悲惨な状況にもかかわらず 、女性団体は、OPT で活動を続けていますが、その能力は限られています。 UN Women のパートナーの多くの事務所や施設が損壊してしまっているからです。例えば、ガザに 2 つしかな い女性保護施設は、現在は閉鎖されています。でもガザでまだ活動している女性団体は、そのスタッフが強制移住させられているにもかかわらず、女性のニーズに直接応える活動、緊急物資の調達と配布に力をそそいでいます。ボランティアのネットワークを活用し、できるだけサービス提供を継続し、保護に関する懸念があれば文書 化もしています。

UN Women 人道支援の3本柱

第 1 の柱:命を救う援助の提供

➢ 世界食糧計画(WFP)とのパートナーシップを組んで、ガザの女性世帯の 30%に相当する 14,716 世帯に 救命支援を提供する。
➢ ガザとヨルダン川西岸の両地域の女性団体に柔軟な財政支援を提供する。
➢ イスラエルの労働許可証の剥奪やその他の移動制限によって生計に影響を受けている女性たちに女性組織を通じて無条件で現金を提供する。
➢ イスラエルの労働許可証の剥奪やその他の移動制限によって生計に影響を受けている女性たちに女性組織を通じて無条件で現金を提供する。
➢ メンタルヘルスと心理社会的支援(MHPSS)の提供を拡大する。

第 2 の柱:説明責任の強化

➢ ジェンダー公約に対する説明責任を強化するため、国レベルのジェンダー調整を主導する。性的搾取と虐待 からの保護(PSEA)ネットワークの共同議長を務めたり、人道支援作業部会に専門知識を提供する。
➢ OPT 内の敵対行為に対し、ジェンダーの視点からみた影響について定期的なアラートを作成し、国連システムのパートナー、加盟国、その他の関係者に伝える。
➢ ジェンダーに対応した人道支援の設計と実施とモニタリングを実現するための技術的支援を提供する。
➢ 女性主導の "保護・早期対応委員会"の設立を支援する。

第 3 の柱 3:パレスチナ女性があらゆるレベルで政治的意思決定に影響を与えられるようになるための支援

➢ パレスチナの女性指導者が、パレスチナや加盟国の高官に啓発活動を行うことを支援する。
➢ 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)やその他の人権アクターと協力し、女性の権利向上を図り、女性団体に助成金を提供する。
➢ アラブ諸国地域全体およびディアスポラのパレスチナ人女性や、地域の女性平和構築者、調停者を集め、意見交換の場を提供する。
➢ 加盟国、政府間組織、関連する国連機関に対し、紛争の激化がもたらすジェンダーの視点から見た影響とその根本原因について、啓発活動を行う。

UN Women がこの人道支援 6 か月計画に沿って、苦境にあるガザの女性と少女を支援できますよう ぜひお力をお貸しください!

インターネットでクレジット決済を利用される方
以下のURLから 1 口 500 円からでもお申込みいただけます。

https://www.unwomen-nc.jp/donation/#kifu

「団体へのメッセージ」に”ガザ危機”とご支援先がわかるようにご記入ください。

インターネットを利用されない方
以下の、郵便局からの振り込みのご利用をお願いいたします。

郵便局 振替口座番号:00240-7-43928 口座名義:NPO法人国連ウィメン日本協会      

通信欄:「ガザ危機 」

カテゴリ: ニュース , 寄付・キャンペーン

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