シマ・バフースUN Women事務局長のガザに関する声明
2024年1月26日
2024年1月19日
10月7日のハマスによるイスラエル攻撃、それに続く、特にガザでの様々な恐ろしい出来事から、今や100日以上が経ちました。
それ以来、私たちには、女性と子どもが紛争の最初の犠牲者であり、平和を求める私たちの義務は彼らに対する義務であるということがはっきり分かってきました。この100日間は、変化がなければ、次の100日への序章に過ぎません。
私たちは、攻撃の最中に信じられないような性暴力を受けたという衝撃的な報告を耳にし、UN Womenは、被害者全員への説明責任、正義、支援を求めています。私たちは、いつでも、どこでも、誰に対しても、性的およびジェンダーに基づくすべての暴力行為を明確に非難します。私は、10月7日の攻撃の影響を受けたすべての人々に対する説明責任を改めて求めます。
この100日間、ガザの人々に未曾有の破壊の雨が降り注ぐのを目の当たりにしてきました。彼らには安全な場所も、休息の場もありません。女性と少女は、死傷者、避難民の大半を占めています。私たちのジェンダー・アラートは、ガザ地区で約100万人の女性と少女が避難を余儀なくされ、1時間に2人の母親が殺害され、約1万人の子どもが父親を亡くしていると推定しています。10月7日、状況は残酷に逆転しました。過去15年間に、被占領パレスチナ地域で殺害された民間人の67%が男性で、女性と少女はわずか14%未満でした。その割合は完全に逆転しました。現在、殺害された人々の70%は女性と子どもです。これらは数字ではなく人であり、私たちは彼らを見捨てたことになります。この失策と、この100日間にパレスチナの人々に負わされた世代間のトラウマは、今後何世代にもわたって私たち全員を悩ませることになるでしょう。
今日、ガザの女性と少女の状況をどれほど嘆いても、無制限の人道支援と破壊と殺戮の終結が実現しなければ、明日はそれをさらに増幅させるだけです。これらの女性や少女は、安全、医療、保健、住居を奪われています。彼女らは差し迫った飢餓と飢饉に直面しています。何よりも、彼らは希望と正義を奪われているのです。私は、即時の人道的停戦と、すべての女性と少女への支援とサービスの提供を始め、ガザのすべての人々が妨げられることなく人道支援にアクセスできることを改めて求めます。
私は、ガザで人質にされた人びとの家族何人かには会ったことがありますが、想像を絶する苦痛の中で、愛する人たちが戻ってくるのを待ちわびており、そのような中ですでに100日以上が経ってしまいました。苦しみに立ち向かう彼らの勇気と平和への想いには頭が下がります。私は、すべての人質が即時かつ無条件に解放されることを改めて求めます。
今こそ、平和の時代であるべきです。私たちは、イスラエルとパレスチナのすべての女性と少女たちにそれを実現する義務を負っています。これは彼女らの紛争ではありません。決して彼女らにその代償を払わせてはならないのです。
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