「食料も水もテントもない」- 飢饉が迫る中、ガザの女性たちは生き残りをかけて戦っています!
2024年3月25日
2024年3月21日
3月22日の国際デー、「世界水の日」を前に、UN Womenはガザの女性達が水不足に苦しむ状況を発信しました。以下ご覧ください。
「ガザの女性はスーパーヒーローです」と、ヨルダン川西岸地区に拠点を置くパレスチナ開発ワーキング・ウーマン・ソサエティ(PWWSD)のプロジェクト・コーディネーター、ラナ・ハリルさんは言っています。「私はガザ出身で、ガザの女性がどんな人たちであるかを知っています。彼女らはとても強いです」
総合的食料安全保障レベル分類(IPC)は、イスラエル軍による爆撃と人道支援が制限されている中で約110万人が壊滅的な食料不安を経験し、ガザ北部では「差し迫った」飢饉が起きていると警告しています。このような状況下で、女性の力がかつてないほど試されています。
「食料も水もテントもなく、トイレに行く場所もないのです」とハリルさんは言っています。彼女は最近、ガザにいる叔母と電話をしたところ、水道は1日2時間しか使えない時もあれば、週に2時間しか使えない時もあるということです。
「だから、水が来ると、バケツに水を入れたり、水を入れられるものは何でも使うのです」と彼女は言い、彼女の家族は、手持ちの水を米皿に混ぜて薄いスープを作っていると付け加えました。
「このような状況が3日も続いています」とハリルさんは言っています。「卵もなく、ニワトリも、ヤギもいなくなりました..何もなくなってしまいました、動物たちでさえ、もう生きていないのです」
「そして、私は食べられるのに、彼らは食べられないのをとても申し訳なく思います。」
「水がないから...髪を洗うこともできない。だから、今はシラミがたくさんいます。髪の毛を全部剃ってしまっているひともいます」
IPCの報告書によると、2月の時点で、ガザの水生産量は10月7日以前の水準のわずか5.7%にまで落ち込んでいます。水分補給がすぐに必要なことは言うまでもありませんが、水不足により、女性は衛生状態を保つために厳しい選択を迫られています。
「水がないので、シャワーを浴びることができません。髪を洗うこともできない。だから、今はシラミがたくさんいます。彼女らは髪を剃ったりして対応せざるをえません」とハリルさんは言っています。
ハリルさんはまた、家から追い出されたガザの家族の話もしてくれました。
「イスラエル兵は彼らに建物から出て行くように命じました。そして1週間後、娘は出産しなければならなくなるというのに水もありませんでした」と彼女は言いました。「どうやって水なしで出産したのかわかりません。本当に非人道的な状況です」
「ガザの女性たちが今必要としているのは停戦です」
3月1日、UN Womenの報告によると、女性の5人に4人以上(84%)が、家族が10月7日以前の食料の半分以下しか食べていないと回答しています。母親と成人女性は食料の調達を任されているにもかかわらず、他の誰よりも少ない食事しか食べていないとも答えています。10人中9人近くの女性が、男性よりも食料の入手が難しいと感じていると報告しています。
この危機の長期的な影響について考えるとき、ハリルさんは「私の家族の少女や女性たちを見て、彼女たちを支援しようとしますが、彼女たちが(この後)世界をどう見るかはわからなくなります。そして、彼女らはどのように回復していけるのでしょうか?」と言っています。
「彼女たちは再び立ち上がると確信しています」と彼女は付け加え、「ガザの女性たちが今必要としているのは停戦です」と付け加えました。
カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会