女性のリーダーシップと集団行動は私たちの未来にとって極めて重要:2024年6月5日の世界環境デーに向けたUN Womenの声明
2024年6月5日
2024年6月3日
今年の世界環境デーにあたり、私たちは地球を守るための女性のリーダーシップと集団行動を称え、祝います。画期的な国連環境開発会議(1992年、リオデジャネイロ)と第4回世界女性会議(1995年、北京)以来、国際社会は、環境管理と開発への女性の完全参加が健全で持続可能な未来に不可欠であるとの信念をアピールしてきました。
今年のテーマである「土地の回復、砂漠化、干ばつからの回復力」をテーマに、環境とコミュニティを守るために歴史を築いてきた先見の明のある女性たちに敬意を表します。2021年に亡くなったグリーンベルト運動の創始者であるケニアのワンガリ・マータイ氏や、2016年に国土を守る取り組みを主導して、無残に殺害されたホンジュラスのベルタ・カセレス氏などの勇敢な指導者を追悼します。
世界が不可逆的な転換点に近づいている今、女性のリーダーシップはこれまで以上に必要とされています。
人々の動員と行動の遺産を基盤に、世界中の女性と少女は、気候と環境の課題に日々取り組み続けています。コロンビアの先住民族の環境活動家であるノホラ・アレジャンドラ・キグアンタル氏は、UN Womenが招集した「平等を目指す全ての世代のためのフォーラム行動連合のひとつである気候正義のためのフェミニスト行動」の柱です。彼女はコロンビア全土の女性と協力して、土地劣化の解決策を活用し、生物多様性を促進しています。ノホラ氏のような女性の多くは、地球に真の変化をもたらすためにコミュニティ内で活動しています。彼らの仕事に投資することが必要です。
議会にどのくらいの女性代表が参加できているかは、気候変動政策の強化と深く関連していますが、世界的に見ると、女性は国会議員の27%、環境大臣の15%に過ぎません。地域の天然資源管理に女性が関与すると、環境保全の成果向上につながりますが、地方自治体への女性の参加は36%にとどまっています。
しかし、この取り組みには深刻な危険が伴っています。世界中の81の環境紛争で、女性の環境活動家が暗殺されています。このようなことを許していくわけにはいきません。私たちは、コミュニティと地球を守るために動員をかけ、連帯を築き、行動を起こしている女性と少女を守らなければなりません。
今年の気候、生物多様性、砂漠化に関する未来サミットと締約国会議への道のり、そして第4回小島嶼開発途上国に関する国際会議(SIDS4)に続いて、今年の世界環境デーは特に私たちの共感を呼び起こしてくれます。私たちは、女性団体へのさらなる投資を求める緊急の呼びかけに耳を傾けなければなりません。環境と気候に関する意思決定に女性が完全、平等、かつ安全に参加し、リーダーシップを発揮できるようにするために、集団的な行動をとらなければなりません。
私たちの共通の未来は、私たち全員が力を合わせることにかかっています。
カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会