私の仕事は、少女と女性の権利の保護に男性を関与させること(マラウイ/ HeForShe)

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2024年8月6日

2024年7月2日



ジェラルド・カトゥンバ、チェンジ・エージェント。写真提供: UN Women/Veronica Mukhuna

ジェラルド・カサンバさんは漁師であり、マラウイ南部の有害なジェンダー規範に挑戦するHeForSheのチェンジ・エージェント(変革推進者)です。UN Womenが立ち上げたHeForShe運動は、ジェラルドさんのような男性や少年たちを動員し、ジェンダー平等なマラウイ実現のために行動を起こしています。以下は彼自身の言葉でその変容を語ったストーリーです。

「マラウイ湖畔の漁村、マカワで育った私は、女性や少女たちの厳しい生活を見てきました。男性が支配する漁業は、しばしば若い女性を虐待の危機にさらしました。手っ取り早くお金を稼ごうとした親たちは、彼女らに漁業市場で働かせ、様々な危険な目にあわせることになりました。

UN Womenが推進するHeForShe UBRAF(統合予算、結果、説明責任の枠組み)プロジェクトが私たちのコミュニティに来たとき、私は変革の担い手になることを決意しました。マンゴチでのHeForSheキャンペーンは、ジェンダーに基づく暴力と搾取のホットスポットとして知られるマカワをターゲットにしていました。

HeForSheのメッセージは私の心に深く響きました。男性をはじめ、すべての人に女性を支援するよう呼びかけるものだったからです。私は父が母を虐待する家庭で育ちました。特に漁業市場での少女や女性に対する不公平な扱いを目の当たりにしたことも、変化を求めるきっかけとなりました。私の仕事は、少女や女性の権利の保護、ジェンダーに基づく暴力との闘い、HIV予防の支援に男性を関与させることです。チェンジ・エージェントとして、私はジェンダーに基づく暴力についての意識を高め、早婚を防ぎ、男性と少年の間に前向きな男らしさを促進するために日々活動しています。

暴力への迅速な対応、児童婚の撲滅、紛争の調停により、私たちは首長の間でも有名になりました。首長は今では、チェンジ・エージェントに裁判所での苦情処理を支援するよう求めてくるようになっています。

私たちのコミュニティの大きな課題の一つは、事件の解決が遅れたり、女性や少女が暴力を訴えるのを思いとどまらせることでした。チェンジ・エージェントが関与することで、ケースが迅速に特定・管理されるようになり、より多くの女性や少女が必要な支援を受けられると確信して、被害を報告するようになりました。

私たちの影響力は近隣地域にまで及んでいます。自分たちで旅費を出して、遠く離れた場所へ出向いている私たちの努力は地元政府に認められています」

マラウイのマンゴチで行われたコミュニティ意識向上キャンペーン中のジェラルド・カサンバさんと仲間のチェンジ・エージェント。写真:UN Women/ Veronica Mukhuna 

HeForSheの成功は、数字だけでなく、私たちの日常生活の実際の変化にも表れています。家庭内暴力は減少し、事件は解決されつつあり、マカワでは男らしさの見方や実践方法に前向きな変化が見られます。

マラウイのHeForShe統合予算・結果・説明責任フレームワーク(UBRAF)プロジェクトは、ジェンダー平等の促進とジェンダーに基づく暴力との闘いを目的とした変革的な取り組みです。UN Womenが支援するこのプロジェクトは、女性のエンパワーメントと権利を支援するための変化の担い手として、男性と少年を関与させることに焦点を当てています。HeForShe UBRAFプロジェクトは、コミュニティ主導の介入、意識向上キャンペーン、支援体制の確立を通じて、根深い社会規範に取り組み、尊重と平等の文化を育んでいます。

https://www.heforshe.org/en/where-i-stand-my-job-get-men-involved-protecting-rights-girls-and-women

カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会

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