ステートメント:UN Women、アフガニスタンの新たな道徳法に深く懸念
2024年8月31日
2024年8月28日
UN Womenは、アフガニスタンの事実上の政権が、最近、個人の行動に幅広い制限を課し、女性を公の生活から事実上排除し、道徳警察に広範な執行権限を与える道徳法を制定したことを深く懸念しています。
2024年8月21日、事実上の政権は、アフガニスタンの住民に広範な制限を課す詳細な「美徳の促進と悪徳の防止に関する法律」の制定を発表しました。この法律は、女性が全身と顔を覆うことを義務付けるなど、アフガニスタンの女性と少女の権利のすでに厳しい制限をさらに強化するものであり、公の場で女性が声を上げることを禁じています。また、女性は非イスラム教徒と交流したり、公共交通機関を一人で利用したり、血縁や婚姻関係のない男性を見ることも禁じられています。
アフガニスタンを奪取して以来、過去3年間、事実上の政権は、アフガニスタンの女性と少女たちに、基本的権利を剥奪する70以上の勅令、指令、法令を課してきました。UN Womenのデータによると、これらの制限はアフガニスタンの女性と少女の生活に深刻な影響を及ぼしています。例えば、調査対象となった女性のうち、自分がコミュニティの意思決定に影響力を持っていると感じているのはわずか1%でした。64%が一人で家を出るのは安全でないと回答しているのに対し、男性でこう回答したのは2%でした。また、8%は、2021年8月以降に自殺未遂をした女性または少女を少なくとも1人知っていると回答しています。これらの抑圧的な法律や政策は直ちに撤回されなければならず、事実上の政権は、すべての女性と少女の完全な権利を確保するという国際法上の義務を遵守しなければなりません。
UN Womenは、これらの措置の対象となるすべてのアフガニスタンの女性と少女と緊密に連帯し、引き続きパートナーとも協力して、彼女たちの権利の完全な実現を支援していきます。
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