レバノン緊急支援
2024年11月27日
11月26日に停戦が合意されたレバノンですが、これまでの激しい攻撃で多くの女性や少女を含む社会的弱者が犠牲となり、生き残った人たちも、水や食料不足によって、依然として身の危険にさらされています。命を守る支援活動のために、今すぐお力をお貸しください!
イスラエル軍によるレバノンに対する激しい攻撃が始まって2カ月。多くの女性と少女が殺され、家を失い、暴力にさらされ、食料や水へのアクセスが限られた非人道的な生活環境の中で緊急な支援を必要としています!
紛争下では、ジェンダー不平等が増悪するために、彼女たちの置かれた状況も一層厳しさを増しています。しかし、女性は被害者であると同時に、平和をもたらす力を持っていることを私たちは知っています。家族を守ろうと平和を希求する彼女たちこそが戦火を止めるのです。今こそ女性への支援が必要です。
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9月中旬以降、イスラエル軍がレバノンのヒズボラへの攻勢を強め、レバノン各地で激しい空爆を始めました。9月27日には、UN Women(国連女性機関)はレバノンの危機的状況に関する報告書(以下、ジェンダーアラート)を発表。
既に、その時点で、死傷者のうち1,565人が女性と少女であり、175人が亡くなっていました。また、レバノン保健省によれば、9月30日の時点で100万人が家を失い、そのうち推定52万人は女性や少女でした。さらに、UN Womenの推計では、そうした避難民のうち12,000世帯の世帯主が女性でした。
ジェンダー・アラートは、紛争下では女性や少女が不均衡に影響を受ける、すなわち、ジェンダー不平等が悪化するとして、具体的には次のような点を指摘しています。
・女性が世帯主である世帯は、飢餓に陥るリスクが高い
・ 女性や少女はシェルターで暴力やセクシャル・ハラスメントにさらされるリスクがある
・危機下においては、シェルターだけでなく、家庭内暴力も増加する傾向がある
・生理用品や衛生設備へのアクセスが制限される
・授乳中の女性が十分な量の飲料水にアクセスすることが困難になる
そして、UN Womenは以下の点に留意しながら活動を行っています。
●女性が世帯主である世帯、寡婦、障がいのある女性、高齢の女性など、最もリスクの高いグループに焦点をあてて支援すること。
●女性主導の組織を支援すること。特に、草の根レベルの組織を支援することは、人道対応の計画・実施・モニタリングにおける意思決定への女性の積極的な参加を促すことができるという点で、重要であること。
●女性や少女に特有のニーズとぜい弱性を認識し、それに対処すること。すなわち、食料、安全な飲料水、トイレ、避難所、月経用衛生用品などの必須資源を安全かつ尊厳をもって利用できるようにすることであり、プライバシーを保護し、年齢にふさわしいやりかたで、提供されなければならない。
※ジェンダー・アラート全文はこちらからご覧いただけます。https://lebanon.unwomen.org/sites/default/files/2024-09/ga_eng_sept27_v1.pdf
世界各地で「女性・平和・安全保障プログラム」(WPS)に取り組んでいるUN Womenが引き続きレバノンの女性と少女に対する支援を続けられるよう、どうか皆さまの継続的なサポートをお願いします!
■「国連ウィメン・マンスリーサポーター」に参加して、レバノンをはじめ戦火にさらされる女性と少女を支援してくださる方
以下のキャンペーンサイトからお申し込みください。
国連ウィメン・マンスリーサポーター
■インターネットでクレジット決済を利用される方
以下のURLから、1口 1000円からお申込みいただけます。
https://www.unwomen-nc.jp/donation/#kifu
「団体へのメッセージ」に “レバノン支援”とご記入ください。
■インターネットを利用されない方
郵便局からの振り込みのご利用をお願いいたします。
郵便局 振替口座番号:00240-7-43928
口座名義:NPO法人国連ウィメン日本協会
通信欄:「レバノン支援」