安全な移住による女性や少女のエンパワーメント 【国際移民デーに寄せて】

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2024年12月18日

2024年12月18日の国際移民デーに関するUN Womenの声明

2024年12月16日付

女性や少女にとって、移住はしばしば人生の頼みの綱であり、自分や家族の生活を改善するための最善のチャンスです。

しかし、彼女らの多くにとって、安全な正規移住は手の届かないところにあります。ジェンダーに基づく差別は、彼女達の意思決定と自律性を制限し続けており、誰が、どの国に移民し、どのように移住するかを左右しています。

2016年、フィリピンのラ・ウニオン州で、女性移住労働者の支援団体Bannuar TI La Unionのエドナ・バルデス代表。
写真 UN Women/Norman Gorecho

その結果、多くの女性や少女が非正規で危険なルートを通じて移住せざるを得ず、ジェンダーに基づく暴力、誘拐、性的搾取や強制労働のための人身取引にさらされています。通過国や目的国に到着した女性たちは、移民という身分のために、適切な賃金や基本的な保護を受けらず、非公式で人権侵害となる仕事に就くことを強いられることが多いのです。

移民女性は、通過国と目的国の経済的および社会的発展に多大な貢献をしています。正規の移民経路を拡大することは、女性を保護するだけでなく、公正な労働、安全な条件および尊厳の機会を創出し、女性が社会に完全かつ平等に参加できるようにします。

移民のステータスにかかわらず、すべての移民女性と少女は、常に人権の全範囲を享受しなければなりません。

国際移民デーにあたり、私たちは各国政府に対し、「安全で秩序ある正規移住のための国連協定」を実施し、ジェンダーに配慮したガバナンスと政策を採用するよう強く求めます。

皆様と共に、移住を、すべての女性と少女の権利、尊厳、可能性を尊重し、向上させる旅にしましょう。

(原文)
https://www.unwomen.org/en/news-stories/statement/2024/12/empowerment-through-safe-migration

カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会

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