私はファトミラ・ダジラニ、児童婚のサバイバーでアクティビスト(活動家)
2019年12月11日
世界中の大多数の人は毎日歴史の流れにうまく乗っています。彼らは声をあげ、立場をはっきりさせ、人々を動員し、女性の権利向上のために大小さまざまな行動をとります。これこそジェンダー平等世代フォーラムにほかなりません。
2019年11月18日
私はジェンダー平等世代フォーラムの賛同者です。なぜなら…
他の少女たちに私が経験した苦労や葛藤を味わってほしくないからです。
私は14歳で結婚しましたが、結婚がなんであるかを全く分かっていませんでした。
結婚式もなく、もちろんウェディングドレスもありませんでした。ただ私が処女であることを証明するための部屋があっただけです。結婚した最初の日は激しい痛みの記憶しかありません。24年前に起こったことですが、私の人生の最大の汚点として今も覚えています。私はまだ子供で、もし言われた通りにしないと家族を辱め、そのプライドを傷つけると思っていました。
私はロマのコミュニティーで働き始めました。その児童婚に対する考え方を変えたいと思ったのです。他の少女たちに私が経験した苦労や葛藤を味わってほしくないのです。自分のつらい経験から、若い女性達と働いて彼女たちの自立を促そうと思いました。
私はこのことをロマコミュニティーで毎日話します。少女たちに結婚とは何か、どのようなことを伴うのか、若くして結婚するとどういうことになるのかを説明するのです。もし結婚したくなければ、たとえ両親が強く勧めても結婚するべきではないと話します。彼女たちが結婚したくないのであれば、私は皆を一人残さず助ける用意があります。少女が拒否するケースもたくさんあり、両親も最終的にはあきらめます。
児童婚を廃止するためにできる3つのこと:
- 教育を普及させ、少女やコミュニティーに児童婚をするとどうなるかを知らせる。
- ロマ及びロマ以外の少女たちが経験を話し合えるよう交流を促進する。
- このようなストーリーをSNSを通じて友人たちと共有し、ジェンダー平等世代フォーラムキャンペーンに参加する
教育がカギ
児童婚と闘うには少女やその母親の意識を高めることが急務です。もし母親が娘を結婚させたくなければ娘は児童婚から逃れられます。しかし両親の児童婚への考え方を変えようと闘うのはほとんど不可能です。彼らはそれが自分たちの文化、伝統の一部だと言って正当化します。でもそれは正しくありません。
我々はロマの少女を教育し、自立のチャンスを与えなくてはなりません。フシャクルヤ(アルバニアの首都から30 kmの町)のロマコミュニティーでは、少女は小学6年生以降学校に行くことができません。彼女達はこの段階で成熟したと見なされるためです。このコミュニティーには約300人のロマ人の家族がいますが、高校と大学に進学した少女は2人だけです。
最近、12歳の少女が結婚し、わずか2週間後に別れました。
児童婚撲滅のための協力
今日ではロマの少女達は児童婚についてより多くの情報を得ており、結婚に対してノーと言えるし、両親に反対できることも理解しています。しかし両親は、娘が18歳以前に結婚していなければ誰も結婚してくれないのではないかと心配しています。
男の子の間では、状況は全く異なります。
彼らは18歳以前には結婚していません。彼らと関わっていくことも重要です。私たちは、家庭内虐待、飲酒、ギャンブルなど、コミュニティーが直面している多くの社会問題について少年たちと語り合います。
児童婚との闘いには様々なアクターが手を結んで努力することが必要です。より多くのアクティビストや団体・機関がこの運動に参加すればするほど、それによっておこる変化は大きくなります。私たちの前にはまだまだやらなくてはいけないことが山積しています。
ファトミラ・ダジラニは、アルバニアで14年間アクティビストとして活動し、フシェ・クルジェで”Roma Gateway for Integration”(ロマ統合のためのゲートウェイ)を率いています。
More “I am Generation Equality” stories ►もっと“I am Generation Equality”のストーリーを読みたい方はここをクリックしてください。
カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会