国際女性デー2025 ―すべての女性と少女のために: 権利、平等、エンパワーメントを

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2025年2月7日

2025年1月28日付

2025年3月8日には、『すべての女性と少女のために: 権利。平等。エンパワーメントを』とのテーマの下に、国際女性デーを私たちとともにお祝いしましょう。

今年のテーマは、すべての人のために、そして、誰一人取り残されることのないフェミニズムの未来のために、平等な権利、力、機会を与える行動を求めるものです。このビジョンの中心にあるのは、永続的な変革をもたらす人(カタリスト)として、次世代、特に若い女性や思春期の少女たちに力を与えることです。

写真: UN Women

2025年は、「北京宣言と行動綱領」の30周年にあたり、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントの世界的な追求において極めて重要な時となります。1995年に中国の北京で開催された第4回世界女性会議において、189カ国の政府によって採択された「北京宣言と行動綱領」は、現在でも世界中の女性と少女の権利のための最も先進的かつ広く支持されている青写真であり続けています。この行動綱領は、教育、健康、平和、メディア、政治参加、経済的エンパワーメント、女性と少女に対する暴力の撤廃など、私たちの生活の重要な分野に影響を与える政策、プログラム、投資の指針となっています。持続可能な開発目標(SDGs)の達成まであと5年しか残されていない今、気候の正義の問題やデジタル技術の力をめぐる新たな優先課題とともに、これらの問題に取り組むことが急務です。

北京宣言と行動綱領の30周年はまた、増大する不安と複合化する危機、民主主義への信頼の低下と市民的空間の縮小の中で迎えることになります。昨年だけでも、6億1200万人の女性と少女が武力紛争の残酷な現実の中で生活しており、わずか10年で50%も増加しているという不安な状況にあります。

北京宣言と行動綱領の30周年を記念するUN Womenの世界的キャンペーン『すべての女性と少女のために』の旗印の下、今年の国際女性デーは、次の3つの重要な分野で行動を起こすことを呼びかけています:

  1. 女性と少女の権利を推進すること: あらゆる形態の暴力、差別、搾取に対抗し、女性と少女のすべての人権を守るために絶え間なく闘いましょう。
  2. ジェンダー平等を推進すること: 制度的障壁に取り組み、家父長制を解体し、根強く残る不平等を変革し、若者を含む社会から疎外された女性と少女の声を高め、包摂性とエンパワーメントを確保しましょう。
  3. エンパワーメントを促進すること: 教育、雇用、リーダーシップ、意思決定の場への包括的なアクセスを確保することにより、権力構造を見直しましょう。若い女性と少女が指導力を発揮し、イノベーションを起こす機会を優先しましょう。

コミュニティで行動を起こすよう、メディア、企業リーダー、政府、コミュニティ・リーダー、市民社会、青少年、その他影響力のある人々に働きかけましょう。女性の権利とジェンダーの平等を促進するために行動を起こし、投資するようリーダーたちに要請しましょう。ハッシュタグ #ForAllWomenAndGirls を使って、国際女性デーのストーリーやメッセージをデジタル・プラットフォームで共有し、対話を喚起し、行動を促しましょう。

私たちは共に、ジェンダー平等を達成するためにギャップを埋める一世代となることができます。

北京宣言と行動綱領は女性の権利アジェンダを一変させました。

  1. 法的保護1995年以前は、ドメスティック・バイオレンスに対する法的制裁を設けていたのはわずか12カ国でした。現在では、193カ国で1,583の立法措置がとられており、そのうちの354カ国はドメスティック・バイオレンスに特化しています。これらの法律は、虐待や不処罰を容認しない集団的な拒否を表しています。
  2. サービスへのアクセス:北京行動綱領は、暴力のサバイバーのためのシェルター、法的扶助、カウンセリング、ヘルスケアといった必要不可欠なサービスを求めました。これらのサービスは世界的に拡大し、無数の女性と少女に重要なライフラインを提供しています。
  3. 若者の参加: 北京アジェンダは、現在ジェンダー正義のための運動を形成し、デジタル・プラットフォームを活用し、平等のための活動を推進している若いフェミニストたちの新しい波を起こしました。
  4. 社会規範の変容: 第4回世界女性会議で採択された合意は、世界中の女性の権利運動に火をつけ、有害な固定観念、考え方、慣習に挑戦し、ジェンダー平等の政策、法律、制度への道を開きました
  5. 平和への女性の参加: 北京行動綱領は、意思決定レベルを含め、紛争解決と予防のあらゆるレベルにおいて、女性の完全かつ平等な参加を増やす必要性を強調しました。現在、「女性、平和、安全保障」(WPS)に関する国家行動計画を策定している国は112カ国ありますが2010年にはわずか19カ国であったことから大幅に増加しています。これらの国家行動計画は、平和構築と紛争後の復興への女性の参加を促進し、意思決定の地位への女性のアクセスを可能にし、紛争下での性的暴力に対処するための新たな法律への道を開く上で、重要な役割を果たしてきました。

1995年の北京行動綱領の採択以来、女性の権利は大きく前進していますが、それにもかかわらず、世界は新たな危機や繰り返す危機、そして、権利の侵害を経験しています。今年の国際女性デーは、UN Womenとともに女性の権利のために前進しましょう。世界は一歩も後退するわけにはいきません。

(原文)
International Women’s Day 2025 – For ALL women and girls: Rights. Equality. Empowerment | UN Women – Asia-Pacific

カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会

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