女性の権利の世界的後退が、UN Women国内委員会の「March Forward」キャンペーンに火をつけました!
2025年3月8日
女性の権利を前進させる必要性を強調するため、世界中のリーダー、インフルエンサー、個人がまず後ろ向きに歩きます

苦労してやっと獲得した女性の権利の前進は、驚くほど後退しており、世界中の女性と少女を脅かし、世界全体の進歩を遅らせています。現在のペースでは、ジェンダー平等の達成には134年かかります。国際女性デーを3月8日に控え、UN Women国内委員会は今週、この後退を押し戻すために「March Forward」(前進あるのみ)キャンペーンを開始しました。
このような揺り戻しを否定することはできません。現在、6億人以上の女性と少女が戦争の影響を受けており、これは10年間で50%増加しました。ジェンダーに基づく暴力は増加し、毎分23人の少女が結婚を余儀なくされ、女性は服装の選択によって投獄の危機に瀕しています。
3月の第1週から始まった「March Forward」キャンペーンは、世界的な勢いを持って広がっています。行進やイベントが開催され、インフルエンサーが変化を求める声を増幅させています。企業は、この動きに連帯して、ロゴを反転させ、緊急に前進する必要性をアピールしたりしています。
「この勢いは否定できません ー この1週間、世界中の人々が連帯するため、パワフルで創造的な方法を見つけだしました。緊急に行動を起こさなくてはならないことは明らかであり、私たちは、女性の権利が押し戻されているのに沈黙を守ることを拒否します。前進あるのみです」と、キャンペーンを率いるUN Womenアイスランド事務局長のステラ・サムエルスドッティル氏は言っています。
この女性の権利の揺り戻しは私たち全員に影響をあたえます
ジェンダー平等の野心的な目標を掲げた北京宣言から30年が経ち、持続可能な開発目標の達成まであと6年しかない今、これらの達成は危険なほど軌道から外れています。UN Womenは、行動への新たなコミットメントを求めています。
「100年も待っている時間はありません。2025年が私たちのターニングポイントです。国際女性デーの3月8日から、私たちは全ての女性と少女のために前進していきます。なぜなら、ジェンダー平等は単なる権利ではなく、平和で豊かな持続可能な世界の基盤となるものだからです。今こそ行動の時です」とサミュエルスドッティル氏は言います。
不平等な社会はより分断され、暴力や不安定性の割合が高くなります。これとは対照的に、ジェンダー平等な国家は経済が発展し、国民がより健康になり、全体的な幸福度が高まります。
UN Women国内委員会は、世界中の個人と団体が「前進あるのみ」という信念のもとに団結し、「March Forward」キャンペーンに参加するよう呼びかけます。
キャンペーンへの詳細を知りたい方、Pledge(請願)にサインしたい方はこちらをご覧ください(英語):https://marchforward2025.com/
13の国内委員会のサイト:https://www.unwomen.org/en/partnerships/national-committees
カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会