私の視点:私たちの欲しいのは平和な生活だけ

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2019年6月23日

2019.4.30

ナリムバイ・ダイマオ、48歳は南フィリピン、バンサモロ、バランガイ・ブラロに住む母親で事業主です。彼女は女性の経済的エンパワーメントによって暴力的な過激主義を防止しようとするUN Womenプログラムのリーダーで積極的に活動に参加しています。

Narimbai Dimao. Photo: UN Women/Joser Dumbrique

子どもの頃、紛争のために様々なことを経験しました。両親と色々な場所に引っ越しするのも大変でした。持ち物はほとんど置いていかなくてはならず、引っ越しするときは何度も生活を一から立て直さなくてはなりませんでした。私はいつも周りを怖がっていました。落ち着いて勉強する時間もありませんでした。車が走っている音を聞いても怖くなりました。兵士だと思うからです。この頃のことを今でも夢に見ます。

このようなわけで、子どもたちのために永住できる場所と紛争のない平和な生活を望みました。私はビジネスウーマンです。その土地で手に入るもの、例えば炭や使用済み瓶などを売ります。バナナチップスだって売っています。バナナは腐りやすく、すぐ捨てられてしまうので、売り方を考えたのです。

私は、UN WomenとTMIが共催するリーダーシップと起業のトレーニングに参加しました。そこで自分の製品を売る機会も持てましたし、平和な生活についても学べ、とても役に立ちました。女性が自分の仕事を持っていると、自分がボスになれることも学びました。だから今、私は自分の仕事のボスです。このようなトレーニングにもっと女性が参加できるとよいと思います。なぜならフィリピンだけでなく世界で競争できる女性になれるからです。

お互いに尊敬しあうことは大切です。私を尊敬してください、そうしたら私もあなたを尊敬します、というわけです。コミュニティーではこのように平和に暮らすアイデアや自分の仕事から学んだことを皆と共有するようにしています。リーダーとして、皆にリーダーは良きフォロワーでなくてはならないと常々言っています。まず自分が作った方針を先に立って実行しなくてはなりません。平和に関しては、平和なコミュニティーを実現するには妥協が必要です。もし自分の望まないことが目についても、すぐに近所の人のところにとんでいってはいけません。もし彼らが石を投げたら、チョコレートを投げ返してください。

多くの女性たちが、女なのだから子どもを育てるのが唯一の役目だと考えています。コミュニティーの女性たちは自分たちに何ができるか分かってないのです。今では彼女たちは私にトレーニングをしてほしいと言ってきます。私はもちろん引き受けます。私は彼女らが平和なコミュニティー構築にどのように貢献していけるか、簡単なものを作ることでどのように家族を支えていけるかのトレーニングを実施します。なぜなら、それ、つまり平和な生活こそ私たちが望むすべてだからです。

ダイマオは「ヱンパワーされた女性、平和なコミュニティープログラム」のスキルトレーニングを受けて、縫製の仕事を始めたフィリピンのリーダーで事業主です。このプログラムは日本政府が資金を出し、UN Womenが運営し、モロプレナー(TMI)が5つの地域で実施しています。彼女は若い女性が小さな仕事を運営したり、コミュニティーの平和提唱者になるよう村で指導しています。

カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会

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