G7から世代間平等へ、パートナーたちがジェンダー平等への行動を呼びかけました

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2019年11月13日

2019/9/24

ニューヨークで開かれた「ジェンダー平等~ビアリッツ・パートナーシップから世代間平等
フォーラムへ~」のイベントで、ジェンダー平等を求めるメッセージを掲げる参加者たち。
写真:UN Women/ライアン・ブラウン

第74回国連総会において、世界各国のリーダーやジェンダー平等の活動家が集まり、2020年に開催される世代間平等フォーラムに向けて、G7ビアリッツ・サミットでのジェンダー平等に関する成果を確認しました。

ジェンダー平等諮問委員会(GEAC)は、2019年8月に開かれたG7サミットにおいて、ジェンダー平等達成への具体的な提言を行いました。諮問委員会は現在、ジェンダー平等推進のために自国の法整備に取り組むと約束した国々の協力体制を築き、ジェンダー平等に向けたビアリッツ・パートナーシップを具体的な行動に移そうと取り組んでいます。

ノーベル平和賞受賞者でGEACメンバーのデニス・ムクウェゲ氏は、女性の声とニーズを女性やジェンダー平等のための活動の中核に置く必要性を強調しました。また、紛争における性暴力やジェンダーに基づく暴力のサバイバーが、正義を実現し、生活を再建するための支援と理解を求めました。

G7ジェンダー平等諮問委員会メンバーのヴァネッサ・マンゴー氏(中央左)、
ノーベル平和賞受賞者デニス・ムクウェゲ氏(中央右)らが、世代間平等への支持を表明した。
写真:UN Women/ライアン・ブラウン

ムクウェゲ氏「私達の目標は野心的ですが、実現は可能です」と述べ、このような変化を推進するためには、具体的な投資と決意が必要だとも語りました。

プムズィレ・ムランボ=ヌクカUN Women事務局長は、ジェンダー平等達成のためには、
協力が大切だと強調しました。写真:UN Women/ライアン・ブラウン

「2020年は、歴史的な年になるでしょう」と、GEACのメンバーでもあるプムズィレ・ムランボ=ヌクカUN Women事務局長は述べ、「私たち皆が力を合わせれば、ジェンダー平等を変えていけます。ここに至るまでの女性たちの闘い、今日そして明日の私たちへと、その未来がかかっている女性や少女を裏切ることはできません」と、改めて訴えました。

ジェンダー平等ならびに女性の権利の実現を目指す、最も未来志向のアジェンダである北京宣言及び北京行動綱領が1995年に採択されてから、来年で25周年を迎えます。その記念事業として、UN Womenが市民社会と共に開催する予定の世代間平等フォーラムにおいて、フランスとメキシコ両政府は、今年初め、共同議長を務めることで合意しました。

メキシコのエブラル外務大臣は、「ジェンダー平等なくして社会の変革はありえません」と話しました。「ジェンダー平等が実現できなければ、進歩はありません。社会が変わることはないでしょう」。

フランスのルモワンヌ外務副大臣は、ジェンダー平等に早急に取り組むという考えに共鳴し、「女性の権利を推し進めるためには具体的な行動と団結が必要です」と述べました。

世代間平等フォーラムは、2020年5月7~8日のメキシコシティ(メキシコ)での開催にはじまり、2020年7月7~10日にはパリ(フランス)で開催されて終了となります。活動家、政府代表者、ビジネスリーダー、地方自治体、国会議員、労働組合、メディア、そしてジェンダー平等の賛同者らが、ジェンダー平等の達成を目指し、パートナーシップと連携を育むために一堂に会する予定です。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団共同創設者であるメリンダ・ゲイツ氏は、世界各地のジェンダー平等に向けた活動の気運を一致団結した行動へと結びつけるために、世代間平等フォーラムは意義があると強調しました。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団共同創設者であるメリンダ・ゲイツ氏は、ジェンダー平等を
推し進める行動を呼びかけました。写真:UN Women/ライアン・ブラウン

ゲイツ氏は、「人々は怒っています。その憤りを行動へと変えていくのが私たちの役目です」と述べました。「世代間平等フォーラムは、変革に向けた強力なアジェンダを実現する組織だった力になる可能性があります。避雷針のように、あちらこちらでパチパチと音をたてているエネルギーをすべてとらえて、1つの前進する力にすることができると思います」。

(翻訳者:本多千代美)

カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会

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